未踏の秘境――金沢に伝説のヤンデレを見た!

 という訳で、薬学部の友人がヤンデレと付き合っていたんですが、この前のテスト終了後に別れたらしいんです。
 お互いに一人暮らしだったため、夏休み突入後すぐに帰省したそうなんですね。
 それで、ついこの間友人が金沢に帰ったんですよ。
 ……ですが、駅から部屋への道、誰かが跡をつけているんです…………。友人は怖くなり、走りましたが、背後にはやはり誰かが追ってくる気配。
 急いで部屋に帰り、ドアを閉じ鍵を閉め、チェーンロックまでかけました。
 ……その友人は、あまりのストレスに部屋でうずくまっていたそうです。

                      、、、、、、、、、
 しばらくたち、玄関の方に意識を向けると――いるんですよ、誰か。
 恐る恐る近づくと、誰かが何か、呟いているのが分かったそうです。
「なんで駄目なの……? もうやり直せないの……? 私が悪かったから、もっとちゃんとするから、あやまるから……! ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい………………………………………
………………………………………………………」
 友人は、言葉すら出なかったそうです。


 しばらくして学校が始まり、しかし、帰り道にはいつもあの気配……。
 それからずっと、その友人は一人で帰らないようにしているそうなんですが……。
 その友人、薬学部なんですよ。
 彼女も薬学部で、つまりは六年制。
 これからどうなるの、かは――話さないほうがいいですね?








 コレを聞いて自分はヤンデレって本当にいるんだ、と感動しました。