〜そして伝説へ〜

 にしてもなんか『ひとひら』面白いな案外。
 さておき。


 なんかこの前、見知らぬ女の子にいきなり笑顔で挨拶されて相手はこっちの名前まで知ってた、とかいうドッキリイベントが発生したのです。
 いやぁビビッたビビッた。
 思わず突っ込んでしまうくらいにビビリました。
 さておき種明かしすると友達の友達で俺と友達が漫才やってたときにたまたま近くにいたらしいく。


 学部も同じって事でちょろっと話をしたんですが、そん時、妙な話を聞きまして。
 ワシ、なんか茶華道部の伝説になってました。


 …………えー、話をかいつまんでお話しすると。
 あるところにIWATAというヤツがいました。
 IWATAがなんか茶華道部を見学に行くとかで、それにワシ付き合ったんですよね。
 実際のところ見学は一回だけだったんですが、IWATAがないことないこと吹き込みやがったおかげでなんか茶華道部のネタにされてるらしいんですよねワシ。
 以下会話一部抜粋。
その女の子(以下A)「IWATAくんとか、先輩たちから噂は聞いてます〜」
黒「え、あ、なるほど……えいやなんでネタにされてるんスか俺!?」
A「よく噂されてますよ〜。部長とか、よく『山ちゃん山ちゃん』って」
黒「山ちゃんて誰!? 俺んな呼ばれ方されたこと殆ど無いよ!? ……ちなみに、どんな噂が?」
A「えー、いっつもタンクトップとかなんとか………………」
黒「ちゃうし!?」
A「茶華道部では結構有名ですよ。私同じ学部だったから(ネタとして)会いたいなって」
黒「チクショウ…………こうなったらIWATAの恥ずかしい秘密ばらしてやる。アイツ、高校のとき人妻とメル友で不倫を疑われそうになったんだぜ」



 まったく、ワシはどこを叩いても埃の出ない人間だというのに……! アレです、噂と名前だけが一人歩きしているような。
 てかアレですからね、茶華道部では『山ちゃん』らしいですよ俺。誰、山ちゃんて。んな呼ばれ方されたこと殆どねぇよ俺……!
 なんか人の噂って怖いな、という思いと共に、IWATAがどんな面白い「山ちゃん」像を組み立てたのかちょっと興味がある今日この頃。
 多分俺と違って個性豊かなんだ………………。